【3月30日】 土地の日 パレスチナ連帯街頭宣伝

〇土地の日　パレスチナ連帯街頭宣伝

日時　3月30日(日)　午後5時～

場所　ラシック西側

　1976年3月11日、「イスラエル」政府は「イスラエル」が強奪したガラリヤ地方北部のアラブ人所有地の没収(アラブ人追放)を発表しました。
　1976年3月30日、それまで厳しい制限を課されごくごく稀であったパレスチナの人々の大規模で自発的な抗議活動が、北はガリラヤから南はネゲブまで「イスラエル」のアラブの町々でゼネストやデモ行進として行われました。連帯ストライキはヨルダン川西岸、ガザ地区、レバノンのパレスチナ難民キャンプのほとんどでもほぼ同時に行われました。そしてこの抗議活動に対して「イスラエル」国防軍と警察が激しい弾圧を加え、6人ものパレスチナの人々を殺害しました。　

　大規模な抗議活動にも関わらず、土地は没収されユダヤ人の町が建設され、地域のアラブ人コミュニティは縮小されていきました。
　しかし、「イスラエル」内とヨルダン川西岸、ガザ地区、レバノンのパレスチナ難民キャンプを貫いてパレスチナの人々がそれぞれ自らの意思で「イスラエル」の土地強奪に公然と抗議の声を上げたことは画期的な出来事でした。それは「私たちの土地」に対する強い意思を再確認させ、土地と自分を結びつけることで生まれてくるアイデンティティーと誇りも生み出しました。

　パレスチナの人々は3月30日を「土地の日」と名付け、それ以降「イスラエル」の土地強奪に抗議するとともに、「私たちの土地」に対する意思と民族的アイデンティティーの醸成を図ってきました。また2018年以降には「イスラエル」によって封鎖されたガザ地区で、パレスチナの人々が自らの村や家に帰る権利である帰還権を訴えるための「帰還のための大行進」が行われ、ガザ地区を取り囲む壁に向かってガザの人々が行進しました。これに対して「イスラエル」は行進参加者を銃で殺傷し、多くの参加者の膝を狙い撃ちし破壊することで一生歩行できなくしてしまいました。

　「イスラエル」の土地強奪は現在も進行しています。なんと2024年は21世紀最大の強奪が行われた年でした。「イスラエル」政府は公的資金を注入し国有地にしていますが、2024年には約5,994エーカーの土地が国有地と宣言されました。「イスラエル」の土地強奪は当然国際法違反であり、国連も日本政府も抗議していますが、強力な制裁をしないことで「イスラエル」は土地強奪を強行しています。ちなみにこの土地強奪を管轄する人物はパレスチナの人々を追放し、すべてのパレスチナの土地をユダヤ人が独占するべきであると主張しているスモトリッチ氏という極右政党の党首でネタニヤフ内閣の閣僚です。

　2023年10月7日以降「イスラエル」はおもにガザ地区に対して大量虐殺(ジェノサイド)、戦争犯罪、人道支援の遮断を行い、5万人以上の人々の命を奪い続けガザを廃墟と化していますが、ヨルダン川西岸地区では土地の強奪を強行してきました。
今現在の喫緊の課題は、何が何でも「イスラエル」によるパレスチナ、とりわけガザ地区への攻撃を停止させ、人道支援物資をガザ地区内に入れることです。もうこれ以上一人のパレスチナの人々の命も奪われてはなりません。そして停戦と「イスラエル」軍の撤退、そして人質の解放と不当に拘束されたパレスチナの人々の解放が実現されなければなりません。

　私たち国際社会はこれまで「イスラエル」に対して強力な制裁を行わずに、むしろ「西側」「民主主義国家」としての協力を進めてきました。現在防衛省は「イスラエル」がパレスチナの人々に対して使用してきた攻撃型ドローンの導入を決定しています。また日本の年金が「イスラエル」の軍事企業を含む企業に投資されています。さらに経済連携協定の準備も進んでいます。愛知県では愛知県が県内企業と「イスラエル」企業との連携を推進する事業を行っています。

　パレスチナの人々が「イスラエル」の土地強奪と抑圧に立ち上がり団結し、自らの土地への愛と民族的アイデンティティーを醸成し続けていることに心から敬意を表するとともに、今現在の「イスラエル」の蛮行とそれを止めずに加担を続ける国際社会に心より怒りを表します。とりわけ日本政府を含む各国政府の行動は決定的に重要です。「イスラエル」に対する大規模な経済制裁や国際的懲罰の実行なくして、「イスラエル」の蛮行を止めることは出来ないからです。そして、日本政府を含む各国政府の行動を変化させるのは各国の人々であり、国境を越えた人々の連帯です。日々活動をつづける中で日本政府を始めとした各国政府の行動を変化させるために努力することをここに誓います。

「イスラエル」は今すぐパレスチナへの攻撃を停止せよ！
人道支援物資の搬入を再開させよ！
電気、ガス、水道を供給せよ！
不当に拘束したパレスチナの人々を解放せよ！
土地を強奪するな！占領をやめろ！パレスチナの人々にふるさとを返せ！補償しろ！

〇資料紹介

１．土地の日の英語でのwikipediaの日本語訳

２．入植地が2024年に過去最高を記録したことについてのイスラエル紙の記事

３．２と関連した記事